sa10oyakai-sapporo
新しい家族がやってきた
目がクリクリして可愛らしい男の子なんですよ。」そう紹介されたもうすぐ2歳になる
彼は、初対面の私の呼びかけに、何の躊躇もなく腕の中に納まりました。 その日から乳児院での面会を数回経て、わが家の一員になりました。 希望して里親になったものの、育児経験のない私たち夫婦が、実際に子どもを
迎えることで、あれやこれや心配もしましたが、そんな心配をよそに、
彼はすんなり我が家に溶け込んでくれました。突然母となった私は最初は必死で
自分の事は二の次でしたが、1か月ほど経った頃から急激に環境が変わった自分の
生活に戸惑うことが多くなりました。そんな私を救ってくれたのは夫でした。
夫は子どもに対して感情的になってしまって落ち込む私を、どんな時も否定せずに
「育児に正解、不正解はないんじゃないのかな」と言ってくれました。
今思えば夫も突然父となり、趣味の時間も家族の為に費やし、不本意なこともあったと
思いますが、文句も言わずに、最初の数か月は子どもの為にというより、私の心の支えに
重点を置いてくれていたように思います。そのおかげもあり、今は落ち着いて子どもと
共に楽しい毎日です。子育ては、頭で考えていた以上に大変な事も多々ありますが、
何気ない会話の中に子どもの成長を感じたり、夫婦だけでは絶対にできなかった経験を
させてもらっています。小さかった彼も、今は幼稚園に通い、給食が楽しみな毎日です。
帰宅して、目をキラキラして話してくれる今日の出来事を聞くのが楽しみの1つとなり
ました。毎日小さな洗濯物を畳みながら健やかな成長と、強くて優しい人になって
ほしいと願う毎日です。まずは元気に大きくな~れ!